パン職人になってみたい!パン職人の気になる給料と年収、調べてみました!

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パン職人になりたいあなたが気になる収入。参考までにちょっと調べてみました。お世辞にも高いとは言えない現状のようです。私もベーカリーで修業し、独立して今は経営者の立場ですが、業界の現状を打破しようと、もがいている最中です。

ここからは私の主観ではなく一般的なお話をしたいと思います。

パン屋さんのお仕事

パン職人の就職先は、個人で経営する小さなパン屋から法人で多店舗展開するお店や大手のベーカリーチェーン店、ホテル、パンの工場などです。いずれにしても、勤労時間は比較的長く、給料はそれほど高くないというのが現状のようです。

パン屋は開店が早いため早朝出勤は普通で、閉店後にミーティングをしたり新作のアイディアを練ったり翌日の生地の下ごしらえをしたりという残業があり長時間労働することがほとんどです。さらに月給は平均的には15〜25万円ほどが多いようです。

近年、パンの原料でもある小麦粉の価格は高騰傾向にあり、利益率も決して良いビジネスではありません。また、先程も述べたように昼の時間にパンを販売するためにも、早朝から仕込みを行う必要があり体力的にも楽な仕事ではありません。

気になる収入は?

厚生労働省の調査によると、パン屋で働く人の平均年収は、38歳でおよそ300万円程度の様です。(平成25年調べ)

一般のサラリーマンや公務員に比べると、やや低くなる傾向にあります。とくに町の小さなパン屋は売り上げが安定しないことも多く、賞与等は見込めないお店が多いようです。

また、パン職人の場合で大手チェーンなどでは特に、正社員以外の求人が多いのが現状です。契約社員やアルバイトとして働く人は多く、こういった待遇は時給制なのでさらに給料が低くなる傾向にあります。

パン職人にふさわしい人

熟練の技を身につけるまでの忍耐力と体力が必要

パンが好きなことはもちろん、食べることが好きな人が向いている。また、「どうすればおいしいパンができるのか」と常に考え、工夫したり探求できたりすることが大切です。
一人前のパン職人になるためには、一般的に3~5年かかるといわれ、石窯でパンを焼く場合は熟練の技が必要とされるため、10年以上かかることもある。技術が身につくまでに時間がかかる職業なので、とても忍耐力が必要です。

パン職人の将来展望

独創的なパンや本場の味も求められる日本のレベル

パンは、今やわたしたちの食生活にとけ込んでいて、欠かせないものになっている。したがってパン職人の必要性は変わらないが、その一方で商品間の競争も激しいため、これまでにない独創的なアイディアのパンや、海外の味を再現した本格的なパンを作ることができる職人も求められるでしょう。

世界一!?日本のパンのレベルの高さ

日本人の勤勉さと努力によって日々進化を遂げてきた独創性の高いパンは海外や外国人にとっても非常に評価が高く、そのクオリティ・バリエーション・柔らかさなどがうけているようです。ですから日本のベーカリーはすごいんですよ!そこで働くパン職人は素晴らしい仕事をしているんです!もっとリスペクトされてもよいと感じています。

例えばドイツでは様々なマイスターがいます。
パンマイスター、ケーキマイスター、靴マイスター、肉マイスター…….
数え上げたらきりがありません。

マイスターになるには、国家試験を受けて合格して、初めてマイスターになれるんです。このドイツのマイスターは、大学卒業と同等の地位とみなされているんですよ!

職人離れの問題

現在、日本のあちこちでパン屋に限らず職人離れが進んでいるようです。少子高齢化による後継者不足や時代の流れによる機械化や大量生産などで職人が必要なくなったり、後継者がいないがためにお店を閉めざるを得ないとか、深刻な問題を抱えています。

これからの時代は人工知能(AI)が人間にとって代わる時代がやってくると言われています。各業界も貴重な職人が減少している事に頭を抱えているようです。

最後に…

今の日本は、ただ安ければ良いという考えで使い捨て思考であったり、本物のように見せかけた所謂「~風」が蔓延しています。ですから本物を知らない人が増えている気がしてなりません。本物の良さを知って、その価値に共鳴し素晴らしい価値を提供できる職人さんがもっと報われる社会にならないものかと私は考えています。

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